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第27回日本磁友会総会(大阪)開催される
2022/10/21
さる10月21日(金)18:00~20:30、
エスカイヤクラブ駅前第三ビル店にて開催されました。
出席者は、17名(内オブザーバー2名)でした。
コロナの為、約2年半開催することが出来ませんでしたが、
やっと開催ができ、会員の親睦を図ることが出来ました。
今回は、5年前の10周年に東京で、ネオジム磁石の発明者である
佐川眞人先生に講演していただきましたが、
今回15周年になるので再度お願いをしました。
佐川先生は今年もノーベル物理学賞の日本人候補3人の中に入っていましたが
残念ながら取れませんでした。
しかし、ヨーロッパではノーベル賞と同等の賞であるエリザベス女王工学賞を与えられました。
賞金額は500万ポンド、日本円で約7,000万円だそうです。
先生のお話は、まずどのようにネオジが発明されたか、世界の磁石の歴史、
これからネオジがどのように発展していくのか、の話しでした。
まず、近代の磁石は1952年、フェライト磁石が発明されました。
この磁石は原料も安く、成形も簡単なのでスピーカー、モーター等大量に使用されました。
その内、アメリカで希土類磁石Sm-COが1968年に発明され、
これが、BH MAX35ぐらいまで上がり、最高の磁石と思われていましたが、
1983年佐川先生がネオジム磁石を発明され、BH MAX60まで理論的になると考えられています。
佐川先生の話では、現在さまざまな大学、研究所でネオジを越える磁石を
開発しているが近い未来ではまだ不可能な様です。
人間の歴史は
①石器時代
②青銅器時代
③鉄器時代
④半導体時代
になっていますが、これからは
⑤鉄・ネオジ時代になると話しておられました。
来年は是非、佐川先生がノーベル物理学賞を取られることを期待しております。
尚、次回磁友会総会は令和5年4月20日前後、東京での予定ですので
よろしくご出席のほど、お願いします。