日本で初めてのガスを使用したフェライト焼結炉~№2~

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日本で初めてのガスを使用したフェライト焼結炉~№2~

2023/11/17

ノリタケ製、

ローラーハースキルン、長さ25m、
価格は約60,000,000円(当時)昭和60年に援用しました。
その当時、月売上は15,000,000円くらいの会社でしたので大変な投資でした。

http://www.himejidenshi.co.jp/fswp/wp-admin/post.php?post=917&action=edit


今までの電気炉の稼働には半自動で、
24時間稼働するのには2人、3交代の6人区が必要でした。
今のガス炉では、搬入・搬出はほとんど自動ですので
2交代でやっていますし、仕事も軽作業です。

ガス炉、熱が対流していますので、製品のバインダー抜きも早く
電気炉の4倍くらいのスピードで焼結できます。

ローラで送っているので、台板、レンガの摩耗も少なく
消耗品としては1年にローラーが5本くらい折れて、取替えるくらいです。


今までのガス炉では温度制御が難しく
設定温度も大きくバラツキがあるとの観念がありましたが、
今の制御装置は、
ガス量/エアー量を自動でバランスを取って
非常に安定した温度管理をしてくれます。
それに今まで、炉を昇温したり止める時も
電気炉では2~3日掛かる必要がありましたが、
ガス炉では1日で昇温させられます。

ガス炉を採用する時、名古屋のノリタケの工場の実験炉を使って、
3カ月くらい、約10日ほど、
プレス上がりの製品をもっていって焼結し、テストをしていました。
新幹線をよく利用しましたね!


一番大変であったのは工場の炉の設置場所が狭いので
今迄の3台の電気炉をなくして、
ガス炉を設置するので
もし動かなかったら生産できなくなるので
約1週間、徹夜で交代で稼働できる様にしました。
ほんとうにこのガス炉が、上手く動かなかったら
会社が潰れる、との覚悟でした。


ただ、現在は生産の70%くらいを中国工場に移していますので
炉の能力があり過ぎるので、
1ヵ月に10日ほどしか稼働してなくて
あとは止めています。
折角の能力ある炉であるのに少ししか稼働できず、残念です。


今、電気代は非常に高くなっているので、
ガス炉は価格的に有利です。

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