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意外と知られていない「磁石」について
磁石は、現代に暮らす私たちの日常と、切っても切れない関係にあります。気づいていない方も多いかもしれませんが、実は身の回りにあるさまざまな製品に使用されているのです。
こちらでは、意外と知られていない磁石についての豆知識をご紹介します。
「永久磁石」とはどんなもの?
磁石には「電磁石」と「永久磁石」の2種類があります。電流を流すことで磁力を持つ磁石が「電磁石」。自らが磁力を持ち、永久に磁力を発生させ続ける磁石が「永久磁石」です。永久磁石は、特殊な元素を配合することで、一度電流を流すことで永久に磁力を保つようになります。
フェライト磁石 | さまざまな成分を焼結させてつくられた磁石です。磁力はあまり強くありませんが、非常に安価であることや錆びないといった特性から幅広く使用されており、現在の生産量はもっとも多くなっています。 【主成分】炭酸バリウムまたは炭酸ストロンチウムと酸化鉄および添加剤 |
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希土類磁石 | 希土類元素を主成分とした粉末焼結でつくられた磁石です。他の永久磁石と比べて磁力が強く、現在では需要が増えてきています。サマリウムとコバルトによる「サマリウム・コバルト磁石」と、ネオジムと鉄による「ネオジム磁石」の2種類があります。 【主成分】希土類元素 |
アルニコ磁石 | 高い磁性を持つとともに、耐熱性にも優れている磁石です。永久磁石のなかでももっとも歴史が古く、さまざまな分野で広く使われています。 【主成分】アルミニウム・ニッケル・コバルト |
磁石が使われている製品
現在、私たちが日常的に使用している電化製品の多くには、磁石が使われています。磁石が使われている製品の一部をご紹介します。
携帯電話
携帯電話のスピーカー部分には音量を大きくするための磁石が、バイブ用の振動モーターには、おもりを回転させるための磁石が組み込まれています。
MRI
医療現場で使用される、人体の断層画像を撮影するための機器「MRI」にも磁石が使用されています。以前は超伝導コイルが使用されていましたが、磁石を使用することでコストダウンを実現しています。
ハイブリッドカー
ガソリンと電気によって走るハイブリッドカーでは、駆動用のモーターや発電機、カーエアコンのコンプレッサなどに磁石が使用されています。
HDD
パソコンのHDDやHDDレコーダーには、データを読み取るための磁気ヘッドを駆動させるための、小型で性能の高い磁石が使用されています。
その他の製品
【家庭用製品】
冷蔵庫・エアコン・掃除機・GPSなど
【業務用製品】
制御機器・医療用機器・生産装置・産業機器など